看護師が病棟をやめて感じたメリット

看護師の転職

病棟やめたい。転職したい。やめた人って実際どうなのか?
病棟をやめて選んだ道と、元病棟看護師の実際についてお話します。

結論から言うと、病棟をやめて後悔はありません

病棟で毎日患者さんと関わって、患者さんの一番そばで援助をすること。
たくさんの「ありがとう」の言葉。
毎日看護をする中で得られる知識と技術、何にも代えがたい臨床経験。
ともに働く仲間とのメンバーシップやチーム一員としての大切な役割。

それらは病棟看護師だからこそ得られる、看護のやりがいであり自分の大切な財産です。

おはぎ
おはぎ

病棟看護師になりたくて看護師を目指した私。
病棟をやめた今でも、病棟看護師は輝いていて素敵な仕事だと心から思っています。

そんな私でしたが、病棟をやめて得られたこともまた、たくさんあったことも事実です

病棟をやめて感じたメリット

規則正しい生活を得られる

おはぎ
おはぎ

人間らしい生活がしたい!

多くの病棟看護師は、夜勤がつきものです。

夜勤がつらい。
深夜に走り回りながら、ふと冷静に皆寝てるんだよな、と思ったり。
日曜の午後、楽しそうな家族連れやカップル、同年代の女の子たちを横目に
すっぴんの形相で死んだ目をして職場へ向かう自分。今から始まる。朝まで。長い。
何してるんだ自分。人間らしい生活したい…

そんなことを思いながらいつも夜勤をしていました。

病棟の2交代勤務から、夜勤のない平日週5日の勤務になったことで、

朝に出勤して、帰ったら家で夜ごはんを食べる。
ゴールデンの番組でも見て、自分のベッドで寝て、また翌朝出勤する。
金曜の夜は大好きなビールを買って華金(死語)を楽しんでみる。

そんな、一見当たり前のようで、ずっと手の届かなかった普通の日常を手に入れることができました。

心身の負担が軽減された

病棟看護師の身体的、心理的負担は大きいと断言できます。

診療科にもよりますが、移動介助や清潔ケアを行うだけでもかなりの体力を消耗します。
病院によっては、病棟が広すぎて端から端まで歩くだけでもう疲れます。

処置やケア一つにおいても、常に気を張っていたり
インシデントを起こさないように、と思いながら過ごすことは
知らず知らずのうちにストレスになります。

おはぎ
おはぎ

病棟の仕事から離れて初めて、

自分がいかに心身の負担を感じていたかを実感しました。

人間関係におけるストレスや、業務量による疲労など
職場や仕事内容によっては、完全に避けることが難しい場合もあるかもしれませんが
上記の病棟特有の負担が軽減されるだけでも、体がぐっと楽になります

環境が変わることで見識が広くなる

病棟看護師は専門性の高い仕事をしている一方で、
病棟”以外”のことはよく知らない、そんな風に感じることも多いのではないでしょうか。

病棟というのは、同じ場所で看護師が入れ替わりながら
24時間365日”患者さんへの看護”を継続して行っています。
仕事をしていて、病院の外の世界に触れる機会というのはそう多くないと思われます。

おはぎ
おはぎ

実際私は、ビジネスメールの送り方ひとつにしても
自信がありませんでした。病棟で使わないことはよく知らない…

同じ病棟で経験を積んでいると、良くも悪くも”その病棟でのやり方”というものが身につきます。

病棟以外の仕事場所を知って、病棟看護師以外の人と関わることで
多くの経歴を持つ看護師や、さまざまな場所で活躍する看護師がいることを知り、
自分が活躍できるのは病棟だけではないと気付くことができます。

おはぎ
おはぎ

これまで病棟内の世界しか知らなかった自分にとって、病棟の外で仕事をすることは
外の世界を見たような感覚で、視野が広がりました!

生活にメリハリがつく

夜勤をしているとプライベートの時間がない、というわけではないのですが
不規則な勤務をしていると、時間を有効に使うことが難しい場合があります。

夜勤入りの日は昼まで寝ているからと、前日はだらだらと夜更かしをしていたり
夜勤明けは疲れて昼間に寝て、気付いたら夜…というのもよくある話だと思います。

平日昼間に仕事をして、土日が休みの生活になると
仕事と休みのメリハリがしっかりついて、だらだら過ごすことがなくなりました

おうち時間が確保されることで、
インテリアにこだわってみたり、家でできる趣味に没頭してみたり。
生活の楽しみ方が増えます。

おはぎ
おはぎ

私は病棟をやめてから、夫に毎日ちゃんと夕ご飯を作れるようになりました。
毎日家事をすることも、病棟時代は「したいと思ってるけどできないこと」でした…

さいごに

最初に書いたように、病棟看護師の良いところや

やりがいはたくさんあります。

一方で、

「病棟やめたいけど、他でやっていけるのか不安でやめられない」

「やめる勇気がない」

と、病棟がつらいと思いながら

暗い気持ちで働いている看護師がとても多いことも事実です。

かつて私もそうであり、周りにもそのような同僚たちがたくさんいました。

看護師が活躍できるのは病棟だけではありません。

働ける場所や働き方を知り、

少しでも多くの人が自分らしく、楽しく仕事ができますようにと願って記事を書きました。

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